2021年7月から常勤医体制となりました。
耳鼻科領域の中でも内視鏡下手術の適応として最も多いのは鼻科領域です。
中でも最も多い症例は慢性副鼻腔炎です。
慢性副鼻腔炎とは鼻腔やその周囲にある副鼻腔という空間に膿やポリープ、カビが溜まって鼻詰まりや鼻水、頭重感などの症状を引き起こす疾患です。
副鼻腔はいくつかの空洞があり、鼻腔とつながっていますが、副鼻腔の病的な粘膜を手術で取り除き、各副鼻腔をひと続きの空洞として、鼻腔へ大きく開放します。 そうすることで、病変部位の洗浄や摘出ができます。
内視鏡を用いることで、鼻腔内からアプローチが可能であり、顔面や口腔内に侵襲を加えることなく手術を行うことができます。
手術後は、鼻内に詰め物がされるため、少々苦しいですが翌日から食事摂取が可能となります。その後出血が収まれば詰め物を取って退院となります。傷の癒着や鼻腔の閉鎖を予防するため、退院後も外来通院いただき鼻内の清掃を行い傷の治りを確認していきます。
内視鏡を鼻腔内に挿入して操作するため、良好な視野で安全に手術ができ、術後は顔に傷は残りません。
一般的に5日前後の入院です。患者様によっては多少入院期間が長くなることがあります。費用は手術の内容によって異なりますが、約20~30万円です。
そのほか、鼻骨骨折・鼻出血・鼻閉障害に対しても内視鏡下鼻副鼻腔手術を行うことがあります。
当院では2021年7月より東邦大学より耳鼻科専門医が赴任し手術を担当しております。東邦大学では年間780件を超える鼻手術を行っており、当院も東邦大学の流れに沿って安全に侵襲を抑えた手術を実践しております。
気になる症状がありましたらお気軽にお問い合わせください。
国際親善総合病院 耳鼻咽喉科 福生瑛